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大会(参加・観戦ほか)

2-4-2大会に出場しました・・・(surprising)

 さる3月27日(土)に県立明石公園(兵庫県)にあるローンボウルズ場で「2-4-2ローンボウルズ大会」が開催され、ローンボウルズ高知UCから1チーム(川本・高橋)出場しました。

 「2-4-2」の試合は、2人1組のチームが対戦するのですが、独特の投球順でゲームを進めます。各エンドでは、第1投球者がまず2球投げたあと、第2投球者が4球投げ、さらに第1投球者がマット側に戻って残り2球を投げます。単一のエンドのなかでリードとスキップの2役を務める場面があること、それを1チームの両プレーヤーが奇数・偶数エンドで入れ替わっておこなうこと、さらに「4球投げる」場面もあるなど、ゲームのなかで通常のペアーズ戦とは異なる「変化」が楽しめますし、とても効率のよい「練習機会」にもなります。

 この大会に高知チームは初めて出場したのですが、じつは「2-4-2ってやったことないなぁ」というどころの話ではありませんでした。川本はコロナ禍のために昨年(2020年)は2日しか明石ローンボウルズ場を訪ねておらず(もちろん今年もこれが初めて)、高橋にいたっては「ボウルを手にする」のが4年ぶり(!?)だったからです。そんな「初心者ガエリ」したかのようなわれわれでも快く受け入れてくださるローンボウルズ愛好者の皆さんには、ただただ感謝するのみです。

 朝、集合してからおこなったくじ引きで決まった枠に従って、午前午後あわせて4ゲームおこないました。各ゲームの結果から勝ち点と得失点比率をつけて、チーム順位が決まります。

 「初心者ガエリ」の高知チームは「久しぶりのローンボウルズをとにかく楽しむ」をメインテーマにスタートしました。第1ゲームの相手はいきなり優勝候補で(実際、優勝されました)「胸を借りるつもりで練習と思って気楽に~」とプレーしたら何故か最終エンドの最後までもつれる接戦になりました。「偶々そういうことも起こるよね~ローンボウルズは」と思っていたら、そのあとのゲームでも幸運の女神は微笑み続け・・・4ゲーム終わったら3勝1敗、得失点率も異様に高く(=得点が多く、失点が極端に少なかった)「第2位」という成績がころがりこんできました! 「川本・高橋」組にとって過去最高の順位です。

 「偶々そういうことも起こるよね~ローンボウルズは」ということに、たいていのローンボウルズ愛好者は頷かれるでしょう。そのいっぽうで、「偶然だけが勝敗を左右する」わけではなく「競技性の高さも極めていける」という、他のスポーツにはない独特のブレンドがローンボウルズの面白さと奥深さをつくっていると私は考えています。

 COVID-19感染拡大状況は予断を許しませんが、次の機会にも「楽しみながら勝利をめざして」ローンボウルズができるよう、しばし高知で精進します。

※追記:別記事で書いているとおり、いちおう私は競技志向なので、「上」を目指してさまざまに考え、手足を動かし続けていますが、さすがに今回は「偶然の後押しが大きすぎたのでは?」と自ら解釈しています。

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【速報】世界選手権について

 2020年にオーストラリアのゴールドコーストで開催される予定だったローンボウルズの世界選手権が、Covid-19(コロナウィルス感染症)拡大のために2度延期されたのち、とうとう中止されることになりました。

 ただ、競技団体ワールド・ボウルズWorld Bowls Ltd.は、これを機に世界選手権の開催方法を見直しました。それによると、世界選手権はこれまでの4年ごとの開催から2年ごとの開催に変更する、前年に予選として開催していた大西洋選手権とアジア太平洋選手権を廃止して全加盟国・地域が本戦に直接参加できる、となるようです。そして次の世界選手権は2023年にゴールドコーストで、その次は2025年に香港で、それぞれ開催されるというスケジュール変更も発表されました。

 今から2年後、4年後がどんなふうになっているか、コロナ禍の行方とともに、いまひとつ想像がつきません。ただ、私自身は「競技志向」ですので、2023年または2025年の世界選手権出場を目指して、地道に努力を積み重ねていくつもりです。そして「よし、自分も目指そう」という学生・卒業生が現れるなら、ともに切磋琢磨したいと考えています。

 ただし、高知大学のローンボウルズ・プロジェクトは「多様なアプローチの包摂・共存」を意識していますから、「ローンボウルズは楽しいけど世界選手権なんて自分にはカンケーない」という人がいてもぜんぜんかまいません。いろんな人たちが交わりあいながらやっていくなかに「スポーツの新しい楽しみかた」が見つかるといいな~と思っています。

※ワールド・ボウルズによる公式発表はここをクリック(同団体公式ホームページにアップロードされた文書にリンクします。)

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高知はローンボウルズ好適地!(その3)

 いま日本では「少子高齢化」の問題が深刻に受け止められています。とりわけ高知県はこの問題について「先進県」とさえ言われます。県人口は70万人を割り込み、1平方キロあたり人口密度は100人足らず、65歳以上の方が全人口に占める割合は35パーセントを超え、若年人口比は下がるいっぽうです。

(参考)高知県発行の公式文書「高知県の推計人口年報(令和2年)」はここをクリック

 そうしたなか、子どもから大人まで、年齢・ジェンダー・障害の有無を問わず楽しめる、ローンボウルズのようなスポーツの存在意義は大きいと言えるでしょう。

 そして、ややうがった見方になりますが、「人口が少ない」のも、ローンボウルズにはむしろ好条件と言えます。なぜなら、ローンボウルズ・グリーンは使用頻度が高くなるほど良好な状態を維持することが難しくなるからです。このことは、競技振興という点ではジレンマになりますが、ローンボウルズ場をたんなる「競技場」ではなく、「社交」「憩い」「気分転換」の場と考えるなら、ゆとりのある利用が実現しやすい社会条件を逆手にとるのもアリだろうと思います。

 人びとがにぎやかに交流する場であったり、一人、二人という少人数でふらりと立ち寄ってボウルを転がしてみる場であったり・・・多様な人びとが多様なやりかたでひとときを過ごす、そんなローンボウルズ場が高知にあれば、と空想が広がります。

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高知はローンボウルズ好適地!(その2)

 今から20年余り前、高知に移り住んできたとき、なによりも冬の日差しの強さに驚きました。関西の鈍い色の冬空とは違う、抜けるような青空、文字どおり刺さるような日差し、南向きの大きな窓がある部屋では昼間は暖房不要・・・子どもの頃、冷え込みと北西季節風のなか、手足耳のしもやけに悩まされた身としては、極楽にいるような気分です。

 参考までに、気象庁発表の過去30年平年値はここをクリック…最高気温だけでなく日照時間と「全天日射量」にも注目してください!

 日の短い冬、暖かな日差しの下、気軽にローンボウルズができるような屋外グリーンがあれば、高齢者にはとても良い交流・娯楽の場になるでしょうし、簡単な飲食ができるスペースを脇にかまえれば、ちょっとしたレクリエーション、レジャーとして、子どもも大人も楽しめるはずです。

 今日(2021年2月14日)昼頃の高知大学・朝倉キャンパスの空はここをクリック~ちょっと薄雲がかかっていますが…

《追加:撮れました。「これぞ、高知の冬空!」です。》

これぞ、高知の冬空!
高知大学朝倉キャンパスにて(2021.2.17)
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高知はローンボウルズ好適地!(その1)

 日本でローンボウルズがもっともさかんな明石、神戸から約150マイル離れた高知で、ほそぼそとローンボウルズに取り組んでいる私ですが、このスポーツを始めたときからずっと、高知は日本でも有数のローンボウルズ好適地だと考えています。

 そのように私が考える理由~マジメなものからくだけたものまで~を「高知はローンボウルズ好適地!」というタイトルでひとしきり語ってみます。

 まずは、下記のインスタグラム投稿です。このブログを作るよりもずっと前からインスタのアカウントをもっているのですが、ほとんど投稿することなく、現在に至っています。その数少ない投稿の一つです。

「文旦と小夏」へのリンクはここをクリック

Citrus grandis & citrus tamurana, the noted fruits produced in Kochi, JPN, with lawn bowls kit !!

 この写真のとおり、自然の恵み、豊かな食材、美味なフルーツの生産が盛んな高知県こそ、ローンボウルズに取り組む素地がある、といえるでしょう!?

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ローンボウルズの昔と今

ローンボウルズの歴史(0)

—はじめに—

 ローンボウルズって何?どんなスポーツか調べてみよう、と思ったら、多くの人はネット検索するでしょう(これを書いている時点ではネット検索してこのサイトにたどり着く人はまだいないはずですが)。しかし、私の見立てによれば、一部の例外を除いて、検索でヒットする日本語ウェブサイトのローンボウルズに関する記述は、古かったり断片的だったり誤りが多かったり…どれも中途半端なものばかりに思えます。いっぽう、ローンボウルズが盛んなイギリスやオーストラリアでつくられた英語ウェブサイトだからといって内容の正確さが増すかというと~私もすべてに目を通したわけではありませんが、インターネットの常として~必ずしもそうとは限らないようにも見受けられます。

 そもそもローンボウルズに関しては学術的な研究の蓄積が内外ともにひじょうに手薄です。「ネットで調べるより本を読め」とよく言われますが、ローンボウルズに関しては、図書館に置いてあるような、スポーツの専門家が執筆した本でさえ、不確かな記述が散見されます。それとて、必ずしも執筆者個人が悪いわけではなく、研究の蓄積や正確な情報源が乏しいのが一因だと思います。

 歴史学を専門とするローンボウルズ愛好者である私が研究・教育の素材としてローンボウルズに目を付けた理由のひとつは上に述べたようなローンボウルズをとりまく実情であり、このブログサイトを立ち上げた理由もそのことと深く結びついています。はたして知名度が低くあやふやな資料しかないものが研究や教育の素材になるのか?一見ちぐはぐに思えるかもしれません。しかし、大勢の人が関わる誰でも知っている素材は「手垢」にまみれてしまっていて、素材としての魅力に欠けるのでは?という研究者・教育者としてのカンがそこに働いています。

 むろん、「私だけが100パーセント正確なローンボウルズの真実を語れる」などと馬鹿げたことを言うつもりは毛頭ありません。ただ、より正確な知識や情報を伝え広めていく~もし誤りがあればそのつど訂正して伝えていく~そうしたことを考えて、これからこのブログサイトを充実させていくつもりです。

※なお、当サイトの内容を他所で引用する際は「About Us+大切なお願い」に記したことにご留意ください。

 さきほど日本語ウェブサイトのローンボウルズに関する記述は中途半端なものばかりだと言いましたが、信頼のおける内容を載せたウェブサイトとして、競技統括団体「特定非営利活動法人ローンボウルズ日本」公式ウェブサイトがあります。そのなかにある「ローンボウルズの歴史」は、専門家の方々と私が話し合いながら書きあげました。ローンボウルズ史の概要を知りたい方にはそれでじゅうぶん事足りると思います。ただ、私自身はそれを書き上げた後も研究を進めていますし、他方で競技団体のサイトに最新の研究成果を逐一こと細かに載せることはできません。研究成果の詳しい内容や新しい知見は、学会や学術雑誌で発表すると同時に、当サイト「ローンボウルズの世界史」ブログで紹介していくことにします。

※上記「ローンボウルズの歴史」文中で紹介した参考文献(拙稿)「ローンボウルズの「来歴」再考」を収載している学術雑誌『海南史学』第55号をご覧になりたい方は、まずは最寄りの公共図書館ないし大学図書館などで所蔵確認してみてください。購入を希望する方は発行者である高知海南史学会にお問い合わせくださってもかまいません(学会会員でない方にも有償頒布しています;詳しくは高知海南史学会ホームページをご参照ください)。

 最後に一言・・・この文章を書いている時点で、Wikipediaにある「ローンボウルズ」の記述は~乱暴な言葉遣いで失礼ながら~けっこうボロボロです(あえてリンクははりません!)。「独自研究は載せない」というWikipediaのルールとのかねあいもありますが、今後少しずつ修正を提起していきたいと考えています。

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学内行事など

「公開セミナー」を開催しました

 1月19日(火)3限の学部専門科目「西洋文化史II」では、2016年に開催された世界選手権はじめ数々の国際大会でメダルを獲得してきたローンボウルズの日本代表選手ケンタ・トリーチャー氏を招いて、オンライン公開セミナーを開催しました。若手トップボウラーとしてティーンエイジャーの頃から活躍してきた同氏の体験と、ローンボウルズからみてとれるオーストラリアのスポーツ/文化の特徴について、とても興味深い話を聞くことができました。

 開催周知期間が短くて、授業履修者以外の参加者はわずかでしたが、聴衆たる学生からは時間いっぱいまで数多くの質問がでて、とても活気あるセミナーとなりました。はるばるシドニーからオンラインで出講してくださったトリーチャー氏にあらためて御礼申し上げます。

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当サイトについて

「学内向け“最新”情報」を加えました

高知大学/人文社会科学部でのローンボウルズに関わる教育・研究活動の一端を覗き込んでもらうために、学内での動きについて簡単に記す予定です。