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大会(参加・観戦ほか)

2022年を振り返る~新年のご挨拶にかえて

 昨年末に新しい記事を公開するつもりでしたが、年末年始の慌ただしさにかまけて、年明けにずれこんでしまいました。2023年もよろしくお願いいたします。

 振り返れば、2022年はとても印象深い年となりました。

 コロナ禍が続く2022年度初めの4月、学生主体のメンバーとともに、今後2年間は「日本代表に勝とう」を競技面での大きな目標に掲げてローンボウルズにとりくむことにしました。「日本代表になろう」という目標にしなかったのは、われわれが、すぐさま日本代表になれるような力量を持ち合わせていないだけでなく、地理的・経済的・環境的な面そして日常生活での制約からも現時点ではナショナルチームに入るには困難が大きすぎるという「現実」をふまえてのことでした。

 そして1年目の2022年、12月までにわれわれは次のような実績をあげることができました。

U-25関西大会 第2位、第3位

男子シングルス関西選手権 第2位

第7回ジャパン・オープン 第5位(コンソレーション1優勝)

男子シングルス日本選手権 第3位

 上位入賞という点で言えば2014年度女子シングルス日本選手権で準優勝者を出して以来の好成績でしたが、今回は1人ではなく3人が関与した点でもチームとして大きな成果でした。高知というローンボウルズ界の「へき地」にあって、経験年数の浅いわれわれが、自分たちにできることに徹して一定の成果を出せたことを喜びたいと思います。

 いっぽう、私自身は、競技面での実績はローンボウルズにとりくむなかの一部分にすぎないと考えています。つまり、2022年に関して言えば、これまでよりも多くの人がローンボウルズに関心をもって話しかけてくださり、実際に体育館カーペット・リンクでのボウルズ体験に過去最多の人たちが参加してくださったことがとてもありがたく思えた1年でした。2023年に向けても、小中学校・高校・大学の児童・生徒・学生を対象としたローンボウルズ実技体験の話がいくつか進んでいます。それぞれの機会において、たんに競技スポーツとしてのローンボウルズをとりあげるだけでなく、スポーツと他の分野を結びつけることによって、さまざまなことがらを俯瞰的に捉え、考えてもらえるような、総合的かつ斬新な内容を考えています。

 高知におけるローンボウルズにかかる活動は、内外の多くの方々のご支援によって成り立っています。これまでのご支援にあらためて感謝申し上げますとともに、2023年をさらなる飛躍の年にすべく、競技面にとどまらない「広がりのある活動」へのご支援ご理解そしてご協力を賜りますよう、何卒よろしくお願いいたします。

(2023年1月3日)

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大会(参加・観戦ほか)

2022年度後半にむけて

 ずいぶん更新が滞ってしまいました。twitterのほう(@lbkochijpn)ではさまざまな活動あるいはコメントを公開してきましたので、過去半年の動きについてはそちらもご覧ください。

 2022年度前半は、新型コロナウィルス感染症の状況が落ち着かないまま、なにかと制約がありながらも、高知大学で共通教育科目の実技授業を開講しているほか、7月には高知県立高知南高等学校の先生方のご協力を得て出張授業(世界史Aとローンボウルズ実技体験を融合)をおこないました。また、競技団体が今年初開催したU-25関西大会には男子学生2名が出場し、2位と3位という好成績を収めました。さらに、9月末にはシングルス関西選手権がひかえています。

 10月以降の予定ですが、確定しているもっとも大きな参加予定行事は、10月28~30日に開催される第7回ジャパンオープン国際大会です。海外からの参加チームに加えて、日本選手はクラブ混成チームで出場します。高知大学の学生(と教員)が属するチームの活躍が楽しみです。そのほか、日本選手権(関西予選を突破できれば、の話)やローカルな大会にも可能な限り出場したいと考えています。

 いずれも大学の活動指針に沿った新型コロナ対策を万全にとったうえでの参加(検討)となりますが、もし出場チャンスに恵まれたなら、練習環境のハンディキャップを「不出来の言い訳」にせず、最善を尽くしたいと考えています。

(2022年9月11日)

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学内行事など

新年度に向けて

 新型コロナウイルス感染症の流行がなかなかおさまらないなか、入試、卒業式・修了式そして来月からの新年度、新学期、入学式などに向けて、大学は休みなく動いています。たまに「いま春休みですよね~大学教員は長い休みがいくつもあっていいなぁ」的な勘違いをしておられる方もいるので、少し言い訳がましく強調しておきます・・・たしかに、かつては、授業のないこの時期は県外・海外に調査に出かけるのに適した時期でしたが、上記のような行事系のこと以外の仕事が異常に増えてしまったこと、そしてコロナ禍ということで、史料調査どころではなくなってしまいました。

 高知大学は感染防止対策のための規制がやや厳しく(※あくまで私個人の感覚です)、たとえば学内のサークル活動(一般にいう「部活」)はいまも「原則、禁止」です。けっして「県外に出ること」を直接禁止されているわけではないのですが、さまざまな行動規制のために、事実上、関西に出かけることができない、練習や試合にも行けない、という状況です。

 「ローンボウルズ実技研修」も、いまは参加人数を制限するなどの条件をつけて特別な許可をもらってやっていますが、ほとんど「用具のメンテと確認」程度のことしかできていません。残念ながら、市内の高校で実施する予定だった模擬授業も2,3ヶ月先に延期になってしまいました。

 手をこまねいていても仕方ないので、できることをやっています。ごく短時間で実のある練習、動画視聴によるイメトレや競技規則の勉強、そして「歴史研究」です。そう、この最後の「歴史研究」が意外と馬鹿になりません。いつ、どこで、どんな人たちがどんなふうにローンボウルズをやってきたのか? たんに「誰が何をやった」だけでなく、時間の流れのなかで、何がどんなふうに変わりながらローンボウルズがおこなわれつづけてきたのか、をたどることで、現在位置を認識し、未来への展望を見通すヒントが得られます。

 私たちのローンボウルズ・プロジェクトは、たんに「仲間をつくり、楽しくスポーツをやろう」というだけではありません。世界情勢が混迷を極めるいまだからこそ、「いや、スポーツって、ホントは○○じゃないのか?」といった疑問をももちながら、活動の幅を広げると同時に深く掘り下げていく、というかなり欲張ったことをやっています。

 新年度が始まる来月、高知大学にやってくる新しい顔ぶれのなかからも、このローンボウルズの面白さ、幅広さ、奥深さにふれてみたいという人がでてきてくれれば、と期待しています。

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大会(参加・観戦ほか)

2021年をふりかえって

 久しぶりに書き込みます…が、まだ時間がじゅうぶんとれないので、とりあえず走り書きのような「回顧」です。

 今年もCOVID-19に翻弄された1年でした。断続的に県外への移動が制限されたために、そうでなくても仕事の関係で時間がとりにくいなか、関西に出かけてローンボウルズ場でプレーした回数が練習と試合をあわせてヒトケタでした。それでも、3月末の2+4+2大会で2位、シングルス関西選手権で5位にはいったのは、せめてもの慰め…というよりむしろ、予期せぬほど上出来な結果でした。

 もっとも、とくに関西選手権の結果については~もちろん幸運な場面もあったとはいえ~しかるべき前提がありました。それは、4~7月と10月以降に週1回のペースでおこなった学内の体育館での実技研修です。たった1時間半ほどであっても、目的意識をもって練習すれば得られるものは大きい、ということが実感できました。

 この実技研修は、たんに私個人が練習するためではなく、教育・研究にかかる学内プロジェクトの一環としておこなっています。当初の1名から現在の4名まで学生の参加が増えることで本来の目的に適う活動として定着したのは、私のささやかな競技実績以上に、大きな収穫でした。

 仕事能力が低いので年の瀬のあわただしさに押されっぱなしですが、頭のなかでは「次の展開」を少しずつ考え始めています。競技統括団体では新たな事業や強化プログラムが検討されているようですが、高知でも来年そしてその先を見据えて地道に積み上げを図っていきたいと考えています。

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ローンボウルズの昔と今

2032年ブリスベン五輪・パラリンピックとローンボウルズ(1)

 2032年にオーストラリア・クイーンズランド州のブリスベンでオリンピックとパラリンピックが開催されることが決まりました。すでに2024年パリ、2028年ロサンゼルスでの開催が決まっているオリンピックですが、それらと同様、東京が決まったときとは異なる方法での開催地決定となりました。

 この正式決定をうけてオーストラリアのローンボウルズ界はにわかに騒がしく…いや活気づいてきているようです。競技統括団体Bowls Australia(BA)の公式ホームページには、2032年の五輪とパラでのローンボウルズ競技採用に向けた展望が記されています。

「2032年大会での競技入りに向けたローンボウルズの挑戦」(外部サイトへのリンクです。各自にてご注意ください。)

 あくまで個人的な読後感に基づく個人的見解であることをお断りしたうえで申しますと、オリンピックについてはその手前(さらに手前?)の段階で高めのハードルがいくつもあるように見受けられます。もっとも、開催まで11年ありますから、このあとどんな方策が採られ、どんなふうに関係各所での交渉が進むかはわかりません。

 それに比べると、パラリンピックのほうは競技採用の見通しが少しはありそうにも思えます。上記BAの記事にもあるようにローンボウルズは過去のパラリンピックで正式競技に採用されていました。そのことも「期待感」の前提になっているかもしれません。

※ただし、同記事中「過去4回」とあるのは誤りです。実際には1968年テルアビブ大会から1996年アトランタ大会まで(ただし1992年大会を除く)過去7回のパラリンピックでローンボウルズ競技が行われました。しかも、1976年トロント、1980年アルンヘム、1984年ストーク・マンデヴィルの各大会では、日本代表選手がメダルを獲得しました。

 じつは、ブリスベン開催決定と相前後して、国際統括団体World Bowls Ltd.会長が突然交代するという「出来事」も起こりました。この件については、いささか穏やかではない話も伝えられていて現時点では正確な情報提供と論評ができませんので、ここでは深く立ち入りません。オリにせよパラにせよ、2032年大会でのローンボウルズ「競技入り」に向けて、急速に事態が進展し始めていることはたしかなようです。

 11年後、自分がどうしているか?まったく見当がつきません(今の職場の「定年」を過ぎることははっきりしています)。皆さんはどうでしょうか? そもそもコロナ禍がどうなっていくかさえ何も見通せません。

 ただ、ひょっとすると、これを読んでいる皆さんのなかに、ローンボウルズの日本代表として、2032年の五輪またはパラリンピックに出場する人がいるかもしれない、しかもそれが高知あるいは高知大学に関係する人かも・・・と考えると、なにかしら不思議な気持ちにもなります。

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大会(参加・観戦ほか)

ペアーズ関西選手権(7月24、25日開催)結果報告

遅くなりましたが、結果報告です。

参加14チーム中、10位でした。予選ラウンド5試合は2勝3敗でした。そのなかには準優勝したチームに対する1勝が含まれ、優勝したチームには負けたもののそこそこの勝負ができました。ただ2つ負けた試合が大敗だったのは心残りです。

順位決定戦は1勝1敗でしたが、最後はスキップである私の最終投球でのミスがこれまた痛手でした。

大会役員の皆様、出場した各チームの皆さんにはたいへんよくしていただきました。本当にありがとうございました。次はもっと「上」のレベルで試合ができるよう、頑張ります!

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大会(参加・観戦ほか)

関西選手権兼日本選手権関西予選にエントリーしました

 今年度からローンボウルズ日本選手権がいくつかの点で「模様替え」されました。関西選手権が日本選手権関西予選を兼ねて開催されることになったのも、その「模様替え」のひとつです。

 新型コロナウィルス感染症の関係で、開催予定の大会が変更・中止されたり、開催されても一部の競技者が出場できなかったり、といったことがスポーツ界のあちこちで起こっています。「それでもオリンピックが開催される」ことについて、私自身は重大かつ深刻な懸念を抱いていますが、その話は別の機会に譲ります。ともかく、改修工事が終わった明石・神戸のグリーンで開催される関西選手権にも積極的に参加したいと考えていますが、諸般の事情でなかなか思うに任せません。

 それでも今月24日、25日にしあわせの村ローンボウルズ場(神戸市)で開催される同選手権ペアーズ戦に男子1チームが高知からエントリーしました。練習量、競技力、経験いずれをとっても他チームにかないませんが、「高知を本拠にしてローンボウルズで勝負できること」を証明すべく、最善を尽くします。

「海外の試合に日本から出場すれば必ずアウェーなのだから、日本国内どの試合に行ってもアウェーの高知チームは国際大会で通用する強さを獲得できるチャンスに恵まれている」・・・と私は言い続けています。パンデミックのために海外参戦が当面むずかしい情勢ですが、「即座に成果を求められることの弊害」が社会の随所で問題視されているなかで、こうした先の見通しの悪さをむしろ好機ととらえ、次の機会が来るまでじっくり腰を据えて、高知でローンボウルズに取り組んでいきたいと考えています。

 関西選手権が予定どおり開催され、出場できたならば、その結果と感想を後日お伝えします。

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ローンボウルズの昔と今

「スポーツとお金」考…(2021年春版)

 ちょこっとブログに書くぐらいで語り尽くせるようなテーマではありませんが、個人的に少し考える機会があり、ローンボウルズに取り組むなかでもずっと気にしていることなので、書いてみます。

 私事ですが娘が県立高校に入学して陸上部に入りました。私も40年ほど前に~他県ですが~同じような県立高校に入学して陸上を始めましたので、時代も場所も違うとはいえ、ある程度は「勝手知ったる~」だろうと考えていました。
 むろん、40年前にはインターネットも厚底シューズもありませんし、私の出身県は当時全天候トラックがなく県大会をシンダートラック(この言葉を知っている人は同世代でも少ないでしょう)でやっていましたので、今と大違いのことはたくさんあります。
 ただ、あらためて驚いたのは「予想以上にお金がかかる」ことです。ユニフォーム、ジャージ、ウィンドブレーカ、シューズ(公式競技会に出場するために競技団体が定めた規則に適ったものが必要)に部費などを合わせて、県立高校の年間授業料のざっと8割に相当する額が1年目に要る計算になりました。
 かくいう私も、40年前に自分の親にどれだけ負担をかけさせたかを正確に覚えているわけではありませんが、記憶のかぎり、この3分の1ぐらいだったのでは?と思います。
 けっして今の高校やその部活がヒドイということではありません。きっとどこの高校のどの部活も似たようなものでしょう。ただ、仮に40年前の私が~当時の家庭環境のもとで~いま高校に入ってたら陸上部には入れなかったでしょう。そして、ひょっとすると、現実に今も陸上部に入りたくても入れない~あるいは無理だから最初から入ろうと考えもしない~生徒がいるかもしれない、と想像すると、いたたまれない気持ちになります。

 ひるがえって、ローンボウルズはどうか?です。部活ではありませんが、たとえば高知大学の学生がローンボウルズをやってみたい、と私のところに来たら、という話です。
 やるだけなら「お金はほとんどかかりません」…高知大学には用具類が揃っていますから、体育館用シューズと軽い運動ができる服装があればOKです。
 しかし、ローンボウルズ場に行く、試合に出る、となると、話は違ってきます。もっとも近いところで明石・神戸ですから、朝から始まる大会に出るには前日泊が必要です。1日で終わる一般大会は1泊2日でいけますが、日本選手権は地区予選も本戦もそれぞれ2日間ありますから2泊3日になります。その交通費や宿泊費は選手の自己負担です。
 もっと辛いのは、仮に日本選手権で好成績をおさめたりたまたま好機に恵まれたりして国際大会に出るときです。残念ながら、これまでの実施例でいうと、日本から出場する場合は、自分の居住地から大会開催地最寄りの空港までの交通費等を自弁しなければなりません。つまり国内の鉄道・バスなどから国際線往復航空運賃まで、選手が自己負担するわけです。ありがたいことに一定の条件の下で競技団体が一部補助してくれますが、中国本土ないし香港ぐらいしか補助金で足りるところはありません。本場であるオーストラリア、ニュージーランド、イギリスなどで開催される大会は、大きな自己負担を要します。
 ローンボウルズにとってネガティヴなことを書いているように読めるかもしれませんが、現実を率直に伝えることによって無用の失望を避けたいと思います。他のスポーツなら日本代表派遣費用は競技団体が負担するのが当たり前でしょうから。

 実際、ローンボウルズの取り組み方はさまざまです。大会に出ないで高知でプレーするだけ。海外に行くかどうかなんて考えてない。でもたまには明石に行ってみようか。競技志向で日本選手権に出てみよう。日本代表を目指そう。いや日本代表にならなくても海外の大会に出場できるぞ(私は全豪オープン個人参加でそれをやりました)・・・どんなふうでもいいのです。ちなみに、高知大学では、歴史・文化とともにローンボウルズも学ぶ香港スタディツアーをコロナ禍前に実施していました。
 言うまでもなく、「海外に出かけるヤツが偉い」なんてことは全くありません。あるいはコロナ後の「海外行き」を見すえて「今からお金を貯める」というのもアリです。

 つまるところ、お金をかける/かけないに関係なく、そのスポーツを楽しめれば良いと思います。いろんな人が互いの取り組みかたを認め合って、対等にローンボウルズに接し、プレーしていくことができれば、じつは「お金のかかるスポーツ」であるはず(※)のローンボウルズも、「お金のことを気にせず取り組める」将来性のあるスポーツとして大きく広がっていくものと考えます。

(※じつのところ、歴史上も現在も「ローンボウルズはお金のかかるスポーツ」なのです。この命題については別の機会に詳説します。)

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学内行事など

ローンボウルズ実技研修について

 人文社会科学部教員による教育・研究にかかる学内プロジェクト「ローンボウルズ人文社会科学プロジェクト」を今年度も続けるべく動き始めています。予算等の関係もあって今年度の事業全体はまだ確定していませんが、教育・研究はノンストップで進めなければなりません。

 そのプロジェクトの一環として、今学期間(7月まで)おおよそ週1回のペースでローンボウルズ実技研修を実施することにしました。まずは学内でローンボウルズ展開の素地をつくることで、プロジェクトを構成する各種事業を円滑に遂行できるよう準備をすすめます。

 すでに第1回を先週おこないましたが、参加者は随時受け付けます。関心のある高知大学の学生(所属学部は問いません)は人文社会科学部の川本真浩まで、学内メールで問い合わせてください。具体的なことを直接お話ししますので、それを聞いてから考え、参加/不参加を決めてくれてかまいません。

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大会(参加・観戦ほか)

2-4-2大会に出場しました・・・(surprising)

 さる3月27日(土)に県立明石公園(兵庫県)にあるローンボウルズ場で「2-4-2ローンボウルズ大会」が開催され、ローンボウルズ高知UCから1チーム(川本・高橋)出場しました。

 「2-4-2」の試合は、2人1組のチームが対戦するのですが、独特の投球順でゲームを進めます。各エンドでは、第1投球者がまず2球投げたあと、第2投球者が4球投げ、さらに第1投球者がマット側に戻って残り2球を投げます。単一のエンドのなかでリードとスキップの2役を務める場面があること、それを1チームの両プレーヤーが奇数・偶数エンドで入れ替わっておこなうこと、さらに「4球投げる」場面もあるなど、ゲームのなかで通常のペアーズ戦とは異なる「変化」が楽しめますし、とても効率のよい「練習機会」にもなります。

 この大会に高知チームは初めて出場したのですが、じつは「2-4-2ってやったことないなぁ」というどころの話ではありませんでした。川本はコロナ禍のために昨年(2020年)は2日しか明石ローンボウルズ場を訪ねておらず(もちろん今年もこれが初めて)、高橋にいたっては「ボウルを手にする」のが4年ぶり(!?)だったからです。そんな「初心者ガエリ」したかのようなわれわれでも快く受け入れてくださるローンボウルズ愛好者の皆さんには、ただただ感謝するのみです。

 朝、集合してからおこなったくじ引きで決まった枠に従って、午前午後あわせて4ゲームおこないました。各ゲームの結果から勝ち点と得失点比率をつけて、チーム順位が決まります。

 「初心者ガエリ」の高知チームは「久しぶりのローンボウルズをとにかく楽しむ」をメインテーマにスタートしました。第1ゲームの相手はいきなり優勝候補で(実際、優勝されました)「胸を借りるつもりで練習と思って気楽に~」とプレーしたら何故か最終エンドの最後までもつれる接戦になりました。「偶々そういうことも起こるよね~ローンボウルズは」と思っていたら、そのあとのゲームでも幸運の女神は微笑み続け・・・4ゲーム終わったら3勝1敗、得失点率も異様に高く(=得点が多く、失点が極端に少なかった)「第2位」という成績がころがりこんできました! 「川本・高橋」組にとって過去最高の順位です。

 「偶々そういうことも起こるよね~ローンボウルズは」ということに、たいていのローンボウルズ愛好者は頷かれるでしょう。そのいっぽうで、「偶然だけが勝敗を左右する」わけではなく「競技性の高さも極めていける」という、他のスポーツにはない独特のブレンドがローンボウルズの面白さと奥深さをつくっていると私は考えています。

 COVID-19感染拡大状況は予断を許しませんが、次の機会にも「楽しみながら勝利をめざして」ローンボウルズができるよう、しばし高知で精進します。

※追記:別記事で書いているとおり、いちおう私は競技志向なので、「上」を目指してさまざまに考え、手足を動かし続けていますが、さすがに今回は「偶然の後押しが大きすぎたのでは?」と自ら解釈しています。