カテゴリー
学内行事など

新年度に向けて

 新型コロナウイルス感染症の流行がなかなかおさまらないなか、入試、卒業式・修了式そして来月からの新年度、新学期、入学式などに向けて、大学は休みなく動いています。たまに「いま春休みですよね~大学教員は長い休みがいくつもあっていいなぁ」的な勘違いをしておられる方もいるので、少し言い訳がましく強調しておきます・・・たしかに、かつては、授業のないこの時期は県外・海外に調査に出かけるのに適した時期でしたが、上記のような行事系のこと以外の仕事が異常に増えてしまったこと、そしてコロナ禍ということで、史料調査どころではなくなってしまいました。

 高知大学は感染防止対策のための規制がやや厳しく(※あくまで私個人の感覚です)、たとえば学内のサークル活動(一般にいう「部活」)はいまも「原則、禁止」です。けっして「県外に出ること」を直接禁止されているわけではないのですが、さまざまな行動規制のために、事実上、関西に出かけることができない、練習や試合にも行けない、という状況です。

 「ローンボウルズ実技研修」も、いまは参加人数を制限するなどの条件をつけて特別な許可をもらってやっていますが、ほとんど「用具のメンテと確認」程度のことしかできていません。残念ながら、市内の高校で実施する予定だった模擬授業も2,3ヶ月先に延期になってしまいました。

 手をこまねいていても仕方ないので、できることをやっています。ごく短時間で実のある練習、動画視聴によるイメトレや競技規則の勉強、そして「歴史研究」です。そう、この最後の「歴史研究」が意外と馬鹿になりません。いつ、どこで、どんな人たちがどんなふうにローンボウルズをやってきたのか? たんに「誰が何をやった」だけでなく、時間の流れのなかで、何がどんなふうに変わりながらローンボウルズがおこなわれつづけてきたのか、をたどることで、現在位置を認識し、未来への展望を見通すヒントが得られます。

 私たちのローンボウルズ・プロジェクトは、たんに「仲間をつくり、楽しくスポーツをやろう」というだけではありません。世界情勢が混迷を極めるいまだからこそ、「いや、スポーツって、ホントは○○じゃないのか?」といった疑問をももちながら、活動の幅を広げると同時に深く掘り下げていく、というかなり欲張ったことをやっています。

 新年度が始まる来月、高知大学にやってくる新しい顔ぶれのなかからも、このローンボウルズの面白さ、幅広さ、奥深さにふれてみたいという人がでてきてくれれば、と期待しています。

カテゴリー
学内行事など

ローンボウルズ実技研修について

 人文社会科学部教員による教育・研究にかかる学内プロジェクト「ローンボウルズ人文社会科学プロジェクト」を今年度も続けるべく動き始めています。予算等の関係もあって今年度の事業全体はまだ確定していませんが、教育・研究はノンストップで進めなければなりません。

 そのプロジェクトの一環として、今学期間(7月まで)おおよそ週1回のペースでローンボウルズ実技研修を実施することにしました。まずは学内でローンボウルズ展開の素地をつくることで、プロジェクトを構成する各種事業を円滑に遂行できるよう準備をすすめます。

 すでに第1回を先週おこないましたが、参加者は随時受け付けます。関心のある高知大学の学生(所属学部は問いません)は人文社会科学部の川本真浩まで、学内メールで問い合わせてください。具体的なことを直接お話ししますので、それを聞いてから考え、参加/不参加を決めてくれてかまいません。

カテゴリー
学内行事など

「公開セミナー」を開催しました

 1月19日(火)3限の学部専門科目「西洋文化史II」では、2016年に開催された世界選手権はじめ数々の国際大会でメダルを獲得してきたローンボウルズの日本代表選手ケンタ・トリーチャー氏を招いて、オンライン公開セミナーを開催しました。若手トップボウラーとしてティーンエイジャーの頃から活躍してきた同氏の体験と、ローンボウルズからみてとれるオーストラリアのスポーツ/文化の特徴について、とても興味深い話を聞くことができました。

 開催周知期間が短くて、授業履修者以外の参加者はわずかでしたが、聴衆たる学生からは時間いっぱいまで数多くの質問がでて、とても活気あるセミナーとなりました。はるばるシドニーからオンラインで出講してくださったトリーチャー氏にあらためて御礼申し上げます。